旅人の手帖

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奥入瀬渓流でリフレッシュ

青森県秋田県の県境にある十和田湖から流れている奥入瀬川。この奥入瀬川に沿って十和田湖畔から焼山までの約14kmが奥入瀬渓流です。特別名勝、天然記念物に指定されていて、国からも保護されているエリアです。

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奥入瀬渓流沿いには、遊歩道が整備されていて、ゆっくりと散策できます。並行して車道もありますが、車道と遊歩道とは別になっているため歩きやすく、また、車道からも渓流を眺めることができます。

奥入瀬渓流の森

奥入瀬渓流の森は、U字の渓谷の中にあります。谷底が広い渓谷のため、さまざまな原生林を見ることができます。トチノキやカツラの渓谷林、ブナ林の足元には、コケやシダが見られ、まさに天然の苔庭です。渓流の中にはイワナの姿も見えます。野鳥も多く、運が良ければカモシカに出会うことがあるそうです。

見どころ

奥入瀬渓流を端から端まで散策するとおよそ4時間程度かかります。渓流の流れは下流から見た方が美しいと言われているので、焼山から十和田湖に向かって散策するのがお勧めです。

渓流の中には、それぞれ名前のついた見どころがあります。一番有名なのは「阿修羅の流れ」でしょう。旅行雑誌やテレビなどでもよく紹介されているスポットです。木々の間を激しく流れる水を、阿修羅と表現しているのです。奥入瀬渓流の代表といってもいいでしょう。阿修羅の流れはちょうど渓流の中間地点の付近にあります。

また、いくつかの滝があります。中でも人気があるのが「雲井の滝」です。高さは約20メートル、3段になって落下してきます。この滝は近くまで行くことができますが、渓流の中では少し奥まったところにあります。さらに「銚子の滝」も奥入瀬渓流随一の大きさの滝で見どころの1つですが、こちらはあまり近くまでは入ることができません。

なお、冒頭にも書いたように、国の天然記念物として指定されているエリアですので、どんなに美しくても苔や葉っぱも含めて植物などを取って持ち帰ることはできませんので注意してください。

交通

渓流沿いに路線バスが走っています。焼山の駐車場に車を停めて歩きながら、少し疲れたらバスに乗っても良いと思います。バスは十和田湖の子ノ口まで行きますので、十和田湖で遊覧船に乗って、バスで戻ってきても良いでしょう。なお、冬季は雪深くなりますので注意してください。

宿泊

焼山から渓流に少し入ったところに、奥入瀬渓流ホテルがあります。このホテルは新幹線の駅(新青森または八戸)から無料の送迎バスがあります。ホテルからは、渓流を巡るシャトルバス(無料)も出ています。公共交通機関では不便な奥入瀬渓流ですが、ここに宿泊して渓流を満喫するのもオススメです。

アクセス

渋峠と日本国道最高地点

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日本国道最高地点

群馬県と長野県の県境付近に、日本国道最高地点(標高2,172m)があります。国道292号線、草津志賀高原道路が通る「渋峠(しぶとうげ)」です。渋峠群馬県と長野県の県境の峠ですが、日本国道最高地点の石碑は群馬県側にあります。草津温泉から車なら30分くらいのところです。

この地点からは景色が良く、車で通り過ぎてしまうだけではもったいないです。ぜひ車を停めて、降りてみてください。眼下に広がるのは芳ケ平湿原です。朝日も素晴らしく、写真家の方が集まって撮影しています。早朝、日の出くらいの時間に行くと、壮大な雲海が見られることもあるそうです。また、星空もとても美しく、星景写真家にも人気のスポットです。

注意・冬は通行止め

最高地点だけあって、標高が高いため、冬のシーズンは雪深くなるので通行止めとなり、周辺はスキー場に変身します。例年、ゴールデンウイーク前に冬季の閉鎖が解除されますが、その直後に行くと、雪の壁の間を通ることができます。雪の壁といえば立山黒部アルペンルートの雪の大谷が有名ですね。ここは、雪の大谷に比べると規模は小さいですが、自家用車で気軽に通ることができる雪の壁として人気があります。

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渋峠ホテル

渋峠には渋峠ホテルというホテルがあります。ここはちょうど群馬県と長野県の県境の上にあり、写真のように建物の半分ずつがそれぞれの県になっています。宿泊はもちろんですが、軽食をとることができるので、ドライブの休憩所としてもぴったりです。このホテルでは、日本国道最高地点到達証明書を発行しています(200円)。冬季は自家用車は乗り入れられないので、宿泊する人は雪上車で送迎してもらうそうです。

アクセス

裏から眺める滝のカーテン

熊本の美景スポットをご紹介します。別名、裏見の滝とも言われる鍋ヶ滝です。

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鍋ヶ滝

落差は10メートルくらいで決して大きくはないのですが、とても美しい滝です。幅は約20メートルで、その姿はまさに水のカーテンです。過去にテレビCMでも使われたことがあるので、見たことがある方も多いかもしれません。

裏見の滝

この滝が人気なのは、「裏見の滝」ということです。文字通り、滝の裏側にまわることができます。裏見の滝と呼ばれる滝は全国にもありますが、この滝は、滝の裏側のエリアがとても広く、洞窟のようです。夏は、水しぶきを浴びながら滝を眺めて涼しく過ごせます。2016年4月の熊本地震のあと、一時立ち入りができなかったようですが、現在はふたたび入れるようになっています。

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写真は夏場のものですが、冬には凍って岩からの水滴が氷柱状になって、夏とは違った趣のある風景になるようです。ただ、足元も凍るのでスパイクでないと裏側に入るのは危険だそうですので、冬に行く方は準備をしていきましょう。それでも、一見の価値はありそうです。

アクセス

熊本県阿蘇郡小国町黒淵

公共交通機関は近くにないため、車で行くことをお勧めします。駐車場と売店、駐車場からの遊歩道が整備されています。ただ、遊歩道からは階段となり、少し歩きます。滝の裏側は少し滑りますので、高齢の方やお子さまは注意してください。営業時間は9:00〜16:30です。

 

青森でねぶた祭りを感じる

新幹線も繋がって断然便利になった青森の観光スポットを2箇所まとめてご紹介します。

新幹線では青森駅とは別の新青森駅に到着しますが、新青森駅から青森駅までは乗り換え10分程度で特急が接続しているので便利です。新青森ー青森間は特急料金不要(乗車券のみ)です。もちろん、各駅停車もあるので、到着時刻に合わせて選ばれると良いと思います。新幹線利用の場合は、乗車券は青森駅まで買いましょう。

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ねぶたの家ワ・ラッセ
JR青森駅から徒歩すぐのところにある、ねぶたの家ワ・ラッセは、ねぶた祭りの時期でなくてもねぶたを楽しめる施設です。毎年、ねぶた祭りに出陣した本物の大型ねぶたが展示されています。ビデオで風景が流れていたり、笛や三味線同時にお囃子の音、そして「ラッセラー」の掛け声が聞こえる中、大型のねぶたを目にすると、とても迫力がありますよ。

館内では、地元のボランティアの方が丁寧に説明してくれます。県外からの来場者にはちょっとしたプレゼントもありました。また、囃子の体験ができたり、祭りを体感できるイベントもあります。グッズも充実しているので、青森のお土産を買うにも良いスポットです。

www.nebuta.jp

 

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

ねぶたの家ワ・ラッセの近くでこちらもオススメなのが、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸です。青函連絡船の退役後、就航当時のまま係留保存された八甲田丸は、歴代55隻中、最も現役期間が長かった船です。

青函連絡船

青函連絡船は1908年から1988年まで80年間にわたって青森港と函館港を結んでいました。その船体は、世界でも珍しい、車両甲板を持っています。車両甲板には貨物車両や客車が直接乗り込み、船で海を渡りました。時には寝台車も運ばれたそうです。乗客は一度降りて、歩いて乗り込みました。

青函鉄道連絡船記念館

船の中には記念館があり、当時の様子を現した展示のほか、船長室、寝台室など、当時のまま残っている姿を見学することができます。車両甲板には、現在は廃車になっているような貴重な当時の列車がそのまま乗せられていて、一部はその中に入ることも可能です。このような車両展示はとても珍しく、人気があります。またその階下では船のエンジンルームも見ることができます。船だからとあなどれません。見どころがたくさんあって楽しめます。

ちなみに函館には、函館市青函連絡船記念館 摩周丸がいるようです。

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

 

藤の花に囲まれるGW

みなさん既にご存知の方が多いと思いますが、栃木といえば、あしかがフラワーパークです。日本人よりも外国人に人気で、アメリカCNNの世界の夢の旅行先に日本から唯一選ばれたことでも知られています。この人気はSNSの写真で一気に広まったのですが、外国人のための日本観光ガイドブックにも載るようになったので、外国人の友人からも場所や花のシーズンを聞かれることがよくあります。

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大藤のシーズン

毎年、ゴールデンウイークの頃に大藤が見ごろを迎えます。この大藤は樹齢150年とのことで、満開の藤の花は圧巻です。これを見るために世界各地から観光客が訪れます。もちろん大型連休中ということもあって、日本人のお客さんもたくさんいます。年間で最も混雑する時期です。

あしかがフラワーパークには藤の木が約350本あり、有名な紫の大藤の他にも、薄紅、白、黄色の藤の花が順に咲き乱れます。

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藤の他にも

有名なのは藤の花ですが、年間を通してさまざまな花が咲くように、美しく手入れされています。たとえば、藤の季節のあとにはバラが待っています。また、花が少ない冬の時期には、イルミネーションが開催され、このイルミネーションも大人気。単に電飾するだけでなく、花や植物とうまく融合するように設計されていて、美しいです。ただ、夜は寒いので防寒対策をお忘れなく。

入場料金は時価

あしかがフラワーパークのおもしろいところは、花の咲き具合によって入場料金が変動することです。藤の花の季節は1番価格が上がりますが、満開の藤の花を見ればそれは納得できます。また、満開の時期に行けなかったとしても、その咲き具合に見合った金額になるので、良心的かもしれません。

アクセスと駐車場

アクセスは車が便利です。東北自動車道の佐野藤岡インター、北関東自動車道の太田桐生、足利、佐野田沼の各インターからそれぞれ15〜20分と近くです。ただ、混雑期は駐車場がすぐにいっぱいになってしまい、少し離れた臨時駐車場に停めることになるので、歩くことを覚悟した方が良いと思います。年配の方や歩くのに自信のない方は、東武足利市駅またはJR足利駅からシャトルバスがあるので、それを利用されると便利です。シャトルバスの運行は限られているので、運行するかどうかはウェブで確認してください。電車の方は、上記の各駅からシャトルバスか、JR両毛線富田駅から徒歩13分です。

開花状況やシャトルバス運行日はウェブで確認できます。 

www.ashikaga.co.jp