旅人の手帖

どこ行こう?旅先でどこ見よう?そんなときに役立つ情報満載

唐戸市場でふぐをいただく

山口県といえば、ふく。「ふぐ」と濁らず、「ふく」と言うのだそうです。これは「福」に通じるということです(諸説あります)。そんな「ふく」が特に有名なのは下関市です。

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唐戸市場

日本で水揚げされるとらふぐなどの天然ふぐの8割ほどと、養殖とらふぐの多くが下関に集まります。下関は日本一のふぐの市場と言えるでしょう。中でも、唐戸市場は大きな市場で、ふぐだけでなく、鯛やハマチの市場としても有名です。また、海産物だけでなく農産物や乾物も売られていて、総合市場と言っても良いでしょう。

唐戸市場のホームページでは、地元の漁師さんが獲ったり育てたりした魚も直接販売している、全国でも珍しい地方卸売市場と説明されています。市場で働く人たちとの会話を楽しみながら買い物ができるのが、唐戸市場の魅力だそうです。

 

www.karatoichiba.com

唐戸市場には、シンボルである大きなふぐのモニュメントがあります。この他にも、福招金(フクマネキン)というマスコット?も作られていて、ふぐを身近に感じるスポットでもあります。福招金は、一緒に写真に写れば開運の始まり、撫でて願いをかければ、御利益があると言われていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

ふぐをいただく

唐戸市場の中には飲食店も多くあります。また、週末(金・土・日・祝)には「活きいき馬関街」という企画があり、各店舗が味を競います。ふぐはもちろん、その日に揚がった魚が、握りや丼として市場に並ぶので、一度にたくさんの味を楽しむことができます。

市場二階にある回転寿司「海転からと市場寿司」は、リーズナブルにお寿司を食べることができます。ふぐ握りの他に、ふぐの唐揚げやお味噌汁もあって、いろいろな味を楽しめるのもポイントです。馬関街の開催日や時間帯に行けない方も、ここでふぐを楽しむことができますので、おすすめです。

また、唐戸市場のすぐ近くにはカモンワーフというシーサイドモールがあり、市場よりももう少しおしゃれな所で食事がしたいという方はこちらもおすすめです。飲食店の他にも、下関のお土産が買える下関土産品センターがあります。

アクセス

駐車場は唐戸市場に隣接しています。カモンワーフは唐戸市場から徒歩圏内です。

シカゴ オヘア国際空港での乗り継ぎと過ごし方

アメリカ中部に行く場合、シカゴで乗り継ぎされる方が多いと思います。特に往路の乗り継ぎはアメリカ入国があるため2時間以上あるはずですが、長時間の乗り継ぎ時間を確保しているときに限ってスムースに行ってしまうことはよくあることで、少々時間を持て余してしまいます。また、シカゴから日本に帰るときも、空港で過ごす時間は短くないと思います。そこで、シカゴ オヘア国際空港での過ごし方についてご紹介します。ここでは、ターミナル3について紹介しますが、どのターミナルも似たような感じです。

また、乗り継ぎの方のために、後半に乗り継ぎの方法についても書きますので、参考にしてください。

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オヘア空港ターミナル3
ターミナル3は主に、アメリカン航空の国内線が発着します。日本への便は日本航空JAL)が出発します。日本からの便はターミナル5に到着するため、ターミナル間移動が必要です。ターミナルごとにセキュリティチェックがあるため、ここで時間がかかることを考慮しておいてください。帰国便の乗り継ぎで、同じターミナルでの乗り継ぎ便ではセキュリティチェックはありません。

買い物
さて、搭乗までの過ごし方ですが、まず、シカゴの空港でお土産を買おう!とは思わない方が良いでしょう。旅先で見つけたものはそこで買っておきましょう。空港にはニューススタンドでお土産を売る店はありますが、あまり品数が多くありません。定番のチョコレートやシカゴ カブスのグッズなどはありますので、買い忘れたお土産はここで選ぶことができますが、限られています。

国際空港に付き物の免税店ですが、空港の大きさの割に、小さいお店があるだけです。チョコレートなどの定番土産や、お酒、香水などがありますが、規模は小さく、価格も安くありません。ブランドブティックもほとんどありませんので、期待はしない方が良いと思います。

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空港で買えるお土産

一方、空港で買うお土産としておすすめするのは、ギャレットポップコーンです。日本では一時期大行列していたギャレットポップコーンはシカゴ発祥なのです。帰国直前に買うことができるので、お土産として考えている方は空港での購入をおすすめします。ほとんど待たずに買うことができます。ターミナル3のほか、ターミナル1にもあります。

また、シカゴならではのお土産としては、チョコレートショップのVosgesがあります。最高級チョコレートをうたっているので、少々お値段高めですが、パッケージもかわいいので、お土産に向いています。ショップを覗くと、サンプルのチョコレートがもらえます。

その他、イリノイ州発祥ということでハーレーダビッドソンのショップがあります。日本で売っていないジャケットなどもありますので、覗いてみてください。

食事

食事は、シカゴ カブス バー&グリルがおすすめです。ハンバーガーがこれぞアメリカ!という感じです。2016年はカブスが優勝したこともあり、盛り上がっています。もうアメリカっぽいものは結構、という方はフードコートへ。たくさんのお店が揃っています。オヘア空港では、ショッピングよりも食事が充実しています。ただし、帰国便に乗る方は飛行機に乗ったらまたすぐ食事が出てきますから、食べ過ぎにご注意ください!

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雪景色を見る 冬の谷川岳観光

東南アジアなど、年中暖かい地域からの旅行者が日本で見たいものの一つ、雪景色です。真冬なら東京にいても運が良ければ?見ることができますが、冬の早い時期に関東近郊でもほぼ確実に雪景色が見られるのが谷川岳です。

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谷川岳ロープウェイ

谷川岳は、冬山登山で人気があり、また、冬には天神平スキー場がオープンします。比較的早い時期からオープンし、スキーもスノーボードも滑走可能、また、天然雪100%であるため人気があります。

登山の方も、スキーの方も、天神平まではロープウェイで上がる方がほとんどです。ロープウェイの出発地である谷川岳ベースプラザへは車またはバスでアクセスしやすく、スキー板やスノーボード、冬山装備を持ったままロープウェイに乗車することができます。天神平まではおよそ7分の空中散歩です。

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冬の谷川岳観光

さて、冬の谷川岳は、冬山登山やスキー場の情報はよくあるのですが、観光の情報があまりありません。暖かい地域の外国人のお客さまに雪を見せたい!と思ったときに情報がなく少し苦労しましたので、ここでご紹介しようと思います。

冬の谷川岳ロープウェイは、観光用途でも乗車できます。乗車のしかたはスキー客と同様、谷川岳ベースプラザからとなります。谷川岳ベースプラザまでは自家用車でもアクセスできますが、冬季ですので、車の場合は、スタッドレスタイヤまたはチェーンを準備してください。公共交通機関では、JR上越線 水上駅または上越新幹線 上毛高原駅からバスがあります。ベースプラザまででも標高が上がりますので、周辺の道路には雪が見えます。この辺りから、初めて雪を見る方は喜ばれると思います。

谷川岳ロープウェイはフニテル式のロープウェイで、2本のワイヤーで支えられているため安定性が高く、乗降もしやすく快適です。また、ロープウェイ自体はバリアフリーで車椅子の方も乗り込むことができます。ただし、到着した天神平では、ロープウェイ降り場からのスロープが雪に埋もれているため、レストランのあるビューテラスてんじんに行くには階段を降りなくてはなりませんのでご注意ください。なお、雪のない時期ですと、スロープがあるので問題ありません。

ロープウェイを降りると目の前がスキー場になっています。スキーヤースノーボーダーに気をつけながら歩いてください。ビューテラスてんじんからは、美しい雪景色が見られます。夏はここから先も観光リフトが運行していますが、冬はスキーヤー専用となるので、観光のみの方が登れるのはここまでです。

アクセス

最寄り駅は土合駅ですが、ここからは急な坂道で歩道もなく危険ですので、電車を使われる場合は水上駅または上毛高原駅からバスをお勧めします。

温泉といえば草津

草津は、温泉と言って真っ先に思いつく地名かもしれません。日本三名泉にも選ばれていて、もうみなさんご存知かと思いますが、草津温泉についておさらいしましょう。

草津温泉

草津温泉は、温泉の自然湧出量日本一を誇ります。その湧出量は毎分32300リットル。1日あたりだと、23万本のドラム缶に相当する量です。この豊富な湯量で、周辺の温泉宿で源泉100%の掛け流し温泉が楽しめるのです。泉質は酸性で、pHは2.1です。そのため、雑菌の殺菌性に優れています。また、神経痛や関節痛に効くと言われています。ただ、草津温泉のお湯は熱いので、かぶり湯で体を慣らしてから入浴しましょう。

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湯畑

言わずと知れた、草津温泉一番の見どころです。湯畑からは毎分4000リットルの温泉が湧き出ています。周辺では硫黄の香りがします。

湯畑では、熱いお湯を湯樋と呼ばれる木の樋に通します。これによって適度な温度に冷まされるのです。その後、湯畑の端の湯滝を落ち、各旅館に振り分けられます。このようにして、高温の温泉を水で薄めることなく入浴できるようにしています。

湯畑では、昼は透き通ったお湯が青っぽく美しく見えます。夜はライトに照らされ幻想的な雰囲気となります。周囲には遊歩道があり、記念撮影をする人で賑わいます。また、湯けむり亭という足湯があり、自由に入ることができます。2010年に湯樋を改修し、周辺も整備されました。

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熱の湯と湯もみ

湯畑の目の前にある熱の湯では、「くさつよいとこ〜一度はおいで〜」で有名な草津節や草津湯もみ唄とともに、伝統の湯もみが楽しめる、湯もみショーを見ることができます。ショーの合間には、人数は限られていますが飛び入りで湯もみを体験することもできるので、観光客に人気です。

ところで、湯もみって?

草津温泉の高温のお湯を、その効能を落とすことなく入浴できるようにするために考え出された方法です。お湯の温度は、高いところでは95℃もあるので、そのままでは入れません。水で薄めてしまうとその効能が下がってしまうので、湯の中に六尺板を入れ、外気と触れさせ、かき混ぜることで適度な温度に下げるという先人の知恵です。

アクセス

高速道路のインターからは離れています。特に冬は雪があったり、道路が凍結することもあるので、スタッドレスタイヤ、チェーン持参でお出かけください。

電車の場合は、特急「草津」で長野原草津口駅まで行き、バスで25分、または、新幹線軽井沢駅からバスで1時間半〜2時間です。

伊香保の石段

温泉町として有名な伊香保。日本の温泉都市計画最古の地です。古くから湯治場として賑わっていた伊香保でシンボルとされているのが石段です。

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源泉(湯元)から温泉が引かれ、石段の左右にある屋敷に分けるという方法で温泉街が築かれました。この石段の町は1500年代に作られたもので、温泉都市計画としては日本初ということです。

伊香保石段

伊香保石段は、400年以上前に作られました。その後、幾度かの整備を経て、今の形になったのは2010年。今では石段の段数は365段となりました。1年365日の賑わいを願っています。石段には途中に段数が書かれているので、いま自分が石段のどの辺にいるのかもすぐにわかります。

石段の途中には、温泉宿はもちろん、土産店、甘味処があり、歩きながらお店を覗く楽しみもあります。また、今では懐かしい射的場などの遊戯店が多くあって、ここで楽しむ人も多いです。それから、忘れてならないのは足湯です。宿泊客でなくても自由に入ることができます。

温泉まんじゅう発祥の地

よく温泉地で見かける、茶色の温泉まんじゅう。あのまんじゅうが、実は伊香保温泉が発祥なのだそうです。石段の途中には温泉まんじゅうを売る店もたくさんあります。100年以上前から作られている伊香保の湯の花まんじゅうを、ぜひ食べてみてください。

石段の上には

石段を登りきるとそこには伊香保神社があります。この地域のパワースポットとして鎮座する神社から見下ろす風景もまた美しいです。

さらに石段街から少し奥に行くと、飲用泉があります。誰でも自由に飲むことができます。口に含むと鉄分を感じます。鉄分が多いため、飲用は食後に、また、飲用直後はお茶やコーヒーを飲まないこと、と注意があります。通風や慢性アレルギー疾患、肥満症に効能があるそうです。

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アクセス

関越自動車道 渋川伊香保インターから約20分

電車の場合は、JR渋川駅から関越交通バス「伊香保温泉行き」で25分(群馬バス 水沢経由では40分)またはJR高崎駅から群馬バス 水沢経由で1時間20分

高速バスでは、新宿駅から「上州湯めぐり」で2時間30分